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軽貨物の車検サイクル解説!新車は2年

最近、軽貨物運送、特にハコバン(軽バン)での独立にすごく興味があって、いろいろ調べています。  その中で「黒ナンバー」の取得方法やメリットについて学んでいるんですが、同時に気になるのが維持費、特に「車検」です。

「軽貨物の車検サイクルって、乗用車とどう違うの?」「新車で買ったら、やっぱり初回は3年?」と疑問に思っていました。  ネットで調べると、新車のサイクルは2年という情報もあれば、貨物車だから1年という情報もあって、どれが本当なのか混乱しがちです。  また、事業用の黒ナンバーにすると車検サイクルや費用が変わるのか、5ナンバーの軽乗用車との違いは何か、具体的なところが分かりにくいですよね。

僕と同じように、これから軽貨物車(4ナンバー)の購入や黒ナンバー登録を考えている方にとって、この車検サイクル問題は、車両の管理計画やランニングコストに直結する重要なポイントだと思います。  そこで今回は、僕が調べた「軽貨物車の車検サイクル」についての情報を、分かりやすく整理してみたいと思います。

  • 軽貨物(4ナンバー)の正確な車検サイクル
  • 乗用(5ナンバー)や普通貨物とのサイクルの違い
  • 黒ナンバーと黄ナンバーでの費用やサイクルの比較
  • 2025年4月からの車検制度の重要な変更点
目次

軽貨物車検サイクルの基本

まず、軽貨物車の車検サイクルに関する「基本のキ」を整理します。  僕も最初は「軽自動車だから新車は3年?」と勘違いしていましたが、ここが一番大事なポイントでした。  このセクションでは、なぜ軽貨物車がそのサイクルに設定されているのか、その理由と他の車種との違いを深掘りしていきます。

結論:軽貨物の車検は何年?

軽貨物車、つまりナンバープレートの分類番号(地名の右側)が「4」または「6」で始まる軽自動車(いわゆる4ナンバーの軽)の車検サイクル(自動車検査証の有効期間)は、非常にシンプルです。

軽貨物車(4ナンバー・軽)の車検サイクル

  • 新車(初回)車検: 車両登録から2年
  • 継続(2回目以降)車検: 前回の車検から2年ごと

そう、軽貨物車は「新車でも2年」で、その後もずっと「2年ごと」なんです。これが大原則です。

このルールは、車両の用途が「自家用(黄ナンバー)」であっても、「事業用(黒ナンバー)」であっても、一切変わりません。  どちらも同じ「2年ごと」のサイクルが適用されます。

新車・初回のサイクルは2年

多くの人が戸惑うのが、この「新車の初回サイクル」だと思います。  僕たちが普段よく目にする軽乗用車(N-BOXやタント、スペーシアなどの5ナンバーの軽)は、新車で買うと最初の車検は3年後ですよね。  だから、同じ軽自動車の「軽バン(エブリイやハイゼットカーゴ)」や「軽トラ(キャリイやハイゼットトラック)」を新車で買っても、当然3年だと思い込んでしまいがちです。

しかし、軽貨物車(4ナンバー)は道路運送車両法という法律上「貨物車」として扱われるため、この「新車3年ルール」の対象外となります。  新車で購入しても、きっちり2年後に最初の車検がやってくるので、ローンの支払い計画や車両の管理計画を立てる際は、この点を絶対に間違えないよう注意が必要ですね。

僕もハコバン(軽バン)のカスタムに興味があっていろいろ見ていますが、ベース車両が4ナンバーか5ナンバーかで、最初の車検時期が変わってくるのは大きな違いです。  カスタムや車中泊仕様にする場合も、このサイクルを念頭に置いて計画を立てないといけませんね。

乗用車(5ナンバー)との違い

では、なぜ同じ「軽自動車」という枠組みなのに、乗用(5ナンバー)と貨物(4ナンバー)で新車時のサイクルが違うのでしょうか。  たった1年の違いですが、ここには明確な理由があります。

理由は、それぞれの「設計上の前提」と「想定される使用環境」の違いにあります。

  • 軽乗用車(5ナンバー):主に「人」(乗員)を乗せることを目的に設計されています。  定員4人が乗ったとしても、その重量は想定の範囲内です。
  • 軽貨物車(4ナンバー):法律で定められた最大積載量(多くの軽バン・軽トラは350kg)までの「物品」を積載することを前提に設計されています。

重い荷物を日常的に積んで走ることは、人を乗せるよりも、ブレーキシステムやサスペンション、タイヤ、駆動系といった足回りの基幹部品に、恒常的かつ大きな物理的負荷をかけます。  重量物を積んでの発進・停止は、特にブレーキパッドやタイヤの摩耗を早めますし、サスペンションへの負担も大きくなります。

規制当局は、このような貨物車特有の過酷な使用環境を考慮し、たとえ新車であっても、乗用車に認められている「3年間の安全性マージン」を貨物車には適用していません。  安全性を確保する予防的な措置として、より早期の(2年目での)点検・検査が義務付けられている、というわけです。

「継続1年」は普通貨物との違い

もう一つのよくある誤解が、「貨物車=1年車検」というイメージです。  僕も最初は「黒ナンバーで事業用にするなら、トラックみたいに毎年車検が必要?」と思っていました。  これは、トラックなどの「普通貨物車」のルールが混同されてしまっているんですね。

確かに、普通車や小型車の貨物車(4ナンバーの普通車や1ナンバー)は、継続車検が1年ごとと定められているものが多いです。

ここで、主要な車種の車検サイクルを比較してみると、軽貨物車の立ち位置がよくわかります。

[比較表] 主な車種の車検有効期間

車種区分 ナンバー分類 代表例 新車(初回) 継続(2回目以降)
軽貨物車 4ナンバー (軽) 軽バン、軽トラ 2年 2年
軽乗用車 5ナンバー (軽) 軽セダン、ハイトワゴン 3年 2年
普通貨物車 (小型) 4ナンバー (普通) タウンエース、ハイエース 2年 1年
普通貨物車 (普通) 1ナンバー (8t未満) 2tトラックなど 2年 1年
普通乗用車 3・5ナンバー プリウス、ヴォクシー 3年 2年

※普通貨物車(1ナンバー)のうち車両総重量8t以上は初回も1年です。

この表を見ると一目瞭然ですが、軽貨物車は、規制上は「貨物車」の仲間でありながら(新車2年ルール)、継続車検については「軽自動車」の標準(2年サイクル)が適用される、ちょっとハイブリッドな立ち位置にいます。

「貨物車」でありながら、継続車検が1年ごとではなく2年ごとで済む。これは、普通貨物車と比べた場合の、軽貨物車の大きな運用メリットと言えそうです。  ランニングコストを抑えたい軽貨物運送業にとって、この「2年サイクル」は非常に合理的だと感じます。

黒ナンバーでもサイクルは同じ

僕が一番気になっていたのが、「事業用の黒ナンバーにしたら、車検サイクルは変わるのか?」という点でした。  なんとなく「事業用=厳しい=1年車検?」というイメージがあったからです。

結論から言うと、これは明確な誤解で、サイクルは一切変わりません。

前述の通り、軽貨物車の車検サイクルは「新車2年・継続2年」で統一されています。  このルールは、車両の「用途」(=事業用か自家用か)ではなく、車両の「構造」(=貨物車か乗用車か)に基づいて定められているためです。

ですから、これから黒ナンバーを取得して独立しようと考えている方も、車検の「頻度」については心配無用です。  自家用で乗る場合と全く同じ、2年ごとのサイクルです。

黒ナンバー(事業用)と黄ナンバー(自家用)の主な違いは、後述する税金(法定費用)の額に表れてきます。  車検の「頻度」は同じだと覚えておけば間違いありません。

黒ナンバーの登録自体は、運輸支局への届出が必要ですが、その手続きやメリット・デメリットについても、事前にしっかり理解しておくことが大切ですね。

軽貨物車検サイクルと費用・注意点

車検サイクルが「2年ごと」と分かったところで、次に気になるのは実際の費用や検査時の注意点です。  特に黒ナンバー運用を考えている僕としては、ランニングコストと実務的なルールは、事業計画にも影響する重要なポイントです。

黒ナンバーの車検費用

車検を受ける際には、大きく分けて2種類の費用が発生します。

  1. 法定費用:国や保険会社に支払う、法律で定められた必須の費用。
  2. 車検基本料・整備費用:整備工場に支払う、点検・整備・代行の手数料。

このうち、黒ナンバー(事業用)にすることでメリットが出るのは、①の「法定費用」です。

黒ナンバー(事業用)にするメリットの一つは、この法定費用、特に「自動車重量税」が自家用(黄ナンバー)よりも安価に設定されている点にあります。

▼法定費用(2年分)の目安(13年未満・エコカー減税なしの場合)

  • 事業用(黒ナンバー)約 24,140円~
  • 自家用(黄ナンバー):約 25,540円~

※自賠責保険料や印紙代の変動(検査方法による)により、合計額は変わります。

 

差額は1,400円程度と大きくありませんが、2年ごとに必ずかかる固定費ですから、長期的に見れば少しでも安いのはありがたいですね。  もちろん、これとは別に独立や運営にかかる費用(任意保険料やガソリン代など)もありますが、ランニングコストが抑えられるのは魅力です。

車検の法定費用と重量税

先ほど触れた「法定費用」とは、具体的に以下の3つを指します。  これらは整備工場を通さず自分で検査(ユーザー車検)に持ち込む場合でも、必ず支払う必要がある費用です。

  • 自動車重量税:車両の区分や重量、経過年数に応じて課される国税
  • 自賠責保険料:法律で加入が義務付けられる強制保険料
  • 検査手数料(印紙代):検査ラインの使用料や車検証の発行にかかる手数料

このうち、自賠責保険料と検査手数料は、事業用(黒ナンバー)と自家用(黄ナンバー)で違いはありません(2025年11月現在)。  検査手数料は、持ち込み検査か指定工場か(OSS申請の有無)によって1,400円~1,800円程度と若干の幅があります。

両者の差が明確に出るのが「自動車重量税」です。

▼自動車重量税(2年分)の比較

(エコカー減税対象外・新車登録から13年未満の場合)

  • 事業用(黒ナンバー)5,200円
  • 自家用(黄ナンバー): 6,600円

このように、自動車重量税で年間700円(2年で1,400円)の差がつけられています。  これは、事業用車両に対する政策的な税制優遇措置と言えますね。

検査時は「空車」が必須

これは軽貨物車ならではの、非常に重要な実務的な注意点です。僕もこれを知った時、「うっかりやりそう」と思いました。

軽貨物車は「積載」を前提としていますが、車検の検査は「積載ゼロ(空車状態)」で受けるのが大原則です。

もし、荷台に仕事道具や商品、あるいは私物などを積んだまま検査ラインに通してしまうと、どうなるでしょうか。

積載状態での車検は不合格になります

 

荷物を積んだまま検査を受けると、以下のような理由で検査機器が正しい数値を測定できず、検査に合格できません。

  • 重量オーバー:車両本来の重量(車両重量)ではなくなるため。
  • 車高の変化:積載により車高が下がり、規定値から外れる。
  • 制動力の不均衡:積載物の偏りによって、左右のブレーキバランスが不正確に測定される。
  • ヘッドライト光軸のズレ:車体が(特にリアが)沈むことで光軸が上向きになり、対向車を眩惑させる状態と判断される。

車検に持ち込む前日までに、荷台の荷物は(棚や工具箱なども、車両に固定されていないものは)すべて降ろしておく必要があります。  これはうっかり忘れがちなので、本当に注意したいポイントです。

2025年改正で「2ヶ月前」に

最後に、これは軽貨物ドライバーに限らず、すべてのドライバーにとって朗報となる法改正の情報です。

これまで、車検満了日を維持したまま継続検査(2回目以降)を受けられる期間は「満了日の1ヶ月前」からでした。  これでも不便はなかったのですが、業務で車を使う人にとっては、月末や年末などの繁忙期と車検満了日が重なると、売上を犠牲にして車検を受けに行く必要があり、大きな悩みでした。

この運用が、ドライバーの利便性向上のために変更されます。

【2025年4月1日からの新制度(見込み)】

令和7年(2025年)4月1日以降に継続検査を受検する場合、車検を受けられる期間が、現行の「1ヶ月前」から「2ヶ月前」に拡大される見込みです。

(例)満了日が「6月1日」の場合、これまでは「5月1日」以降の受検が必要でしたが、新制度では「4月1日」以降に受検すれば、次の満了日は「2年後の6月1日」のまま維持されます。

この「2ヶ月ルール」は、一般的なドライバー以上に、軽貨物ドライバー(黒ナンバー)にとって計り知れない大きなメリットがあります。  車両が止まる=売上の機会損失に直結するため、車検のタイミングは死活問題です。

例えば、一年で最も忙しい12月15日が満了日だった場合、これまでは11月15日以降(これも十分に忙しい時期)に受けるしかありませんでした。  しかし新制度では、繁忙期を完全に避けた10月15日以降を選んで、仕事が比較的閑散な時期に、計画的に車検を済ませることが可能になります。

これは、繁忙期の売上損失リスクを回避し、オペレーションの柔軟性を飛躍的に向上させる、事業者にとって非常に有益な改正だと感じました。

軽貨物車検サイクルの総まとめ

僕が調べた軽貨物車の車検サイクルに関する要点を、最後にまとめます。

軽貨物車検サイクルのポイント

 

  • サイクル:軽貨物(4ナンバー)は「新車2年・継続2年」。  黒ナンバーでも同じ。
  • 理由:乗用車(新車3年)と違い「積載」が前提の設計で、足回りへの負荷が高いため。
  • 誤解しない点「新車3年」ではありません。  また、普通貨物と違い「継続1年」でもありません
  • 費用:事業用(黒ナンバー)は自家用(黄ナンバー)より自動車重量税が安い(例: 2年で5,200円 vs 6,600円)。
  • 法改正2025年4月1日から、継続車検は「2ヶ月前」から受検可能になる見込み。
  • 注意点:検査時は、荷物をすべて降ろした「空車状態」が必須。

軽貨物車は、乗用車とも普通貨物車とも異なる、独自の車検サイクルを持っていることがよく分かりました。  特に新車時の「2年」という点は、購入計画において重要ですね。

【情報の取り扱いに関するご注意】

この記事で紹介した費用や税額に関する情報は、2025年11月時点での一般的な目安です。  自動車重量税や自賠責保険料は、法令改正により将来的に変動する可能性があります。

また、2025年4月からの法改正(2ヶ月前ルール)については、現時点での「見込み」情報です。  施行日や詳細なルールについては、必ず軽自動車検査協会や国土交通省の公式サイトで最新の一次情報をご確認ください。

ご自身の車両の具体的な車検時期や費用、整備内容については、信頼できるお近くの整備工場やディーラーなど、自動車の専門家にご相談されることを強くお勧めします。

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